仮想通貨の取引をすると取引に応じて課税されることがあります。雑所得の課税をシミュレーションしていきたいと思います。
- 国内取引所でビットコインを4,000,000BTC/JPYで買い、1BTC得る
- 別の取引所に0.5BTC送金する
- 0.2BTCステーキングする(2.0% APY)
- 0.3BTCを40,000 BTC/BUSDで買い、12,000BUSD得る
- 12,000BUSDを15,000BTC/BUSDで売り、0.8BTC得る
- 国内取引所に0.8BTC送金する、送金手数料は0.01BTC
- 国内取引所で1.29BTCを5,000,000BTC/JPYで売り、6,450,000円得る
- 仮に、ステーキング分もまとめて国内取引所に送金した場合(送金手数料は発生しないものとします。)
国内取引所でビットコインを4,000,000BTC/JPYで買い、1BTC得る
購入では、課税されません。
別の取引所に0.5BTC送金する
送金では、課税されません。
0.2BTCステーキングする(2.0% APY)
1日ごとに約0.00001BTCの報酬を得ることになります。ステーキングは、報酬を受け取った時点で課税されます。ウォレットに報酬が入金されるタイミングなのか、報酬が発生されているタイミングなのか明確ではありません。参考に国内取引所では、以下のようになっています。
0.3BTCを40,000 BTC/BUSDで買い、12,000BUSD得る
一時的な取引の場合は、課税されません。
12,000BUSDを15,000BTC/BUSDで売り、0.8BTC得る
一時的な取引の場合は、課税されません。(BTC建ではなく、BUSD建なのでレートが下がったタイミングで売ると利益が得られます。)
国内取引所に0.8BTC送金する、送金手数料は0.01BTC
送金では、課税されません。送金手数料は必要経費に算入されます。現時点の保有数量は、1.3BTC(0.5BTC+0.8BTC)とステーキング分になります。送金すると送金手数料が引かれるので、0.79BTCウォレットに入金されます。
国内取引所で1.29BTCを5,000,000BTC/JPYで売り、6,450,000円得る
課税所得は、譲渡価額から譲渡原価を減じることで計算できます。課税所得は、(6,450,000-1.29BTC×4,000,000)=1,290,000円になります。
仮に、ステーキング分もまとめて国内取引所に送金した場合(送金手数料は発生しないものとします。)
ロックしている0.3BTCにステーキング報酬(約0.00001BTC×60日)を加えると、0.3006BTCになります。日々のステーキング報酬に対して、レートを毎回乗じていくことは非常に困難です(日々計算した方が正確な取得価額が算出できるので、税金対策としては有利です。)。ステーキング報酬の取得価額や売却価額がわからない場合は、売却価額の5%を取得価額として認められるとのことなので、これを利用して計算してみたいと思います。
0.3006BTCを5,000,000BTC/JPYで売ったとすると、課税所得は、(0.3006BTC×5,000,000-(0.3BTC×4,000,000+0.0006BTC×5,000,000×5%))=302,850円になります。